第94回選抜高校野球大会(18日開幕、甲子園)の組み合わせ抽選会が4日、オンラインで行われた。38年ぶり2度目の出場となる日大三島(静岡)から、加藤大登(ひろと)主将(2年)が参加。出場32校中31番目にくじを引くと、大会第3日の第2試合(20日午前11時半開始予定)で金光大阪と対戦することが決まった。

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聖地初勝利狙う相手は、春夏通算4度目の甲子園出場となる。同3度目出場の日大三島と「経験値」では変わらないが、昨秋は強豪ひしめく近畿大会で4強入り。準々決勝では、昨夏全国4強の近江(滋賀)を0-6から逆転で下した強敵だ。この日、オンラインで取材に対応した永田裕治監督(58)は、報徳学園(兵庫)時代に同校と対戦経験を持つ。「粘り強く、良い野球をする印象がある」と、警戒を強めた。

38年前のセンバツでは1回戦で三国丘(大阪)を6-5で下し、甲子園初勝利を挙げた。2勝目を懸けた相手も同じ大阪勢。会場は“アウェー”が予測されるが、加藤は「相手の応援が多くなると思うけど、気後れすることなく全員野球を貫きたい」と燃える。

初戦までは残り約2週間となった。エース松永陽登(はると=2年)は「対戦校が決まったことで明確な目標もでき、全員が相手を意識しながら練習に取り組める」と力を込めた。いよいよ戦闘モードに入る。【前田和哉】

◆金光大阪 1982年(昭57)に金光第一として開校。99年から現校名。生徒数は917人(女子277人)。野球部は創立と同時に創部。部員数は74人。主なOBは元中日の吉見一起、女優の田畑智子。所在地は大阪府高槻市東上牧1の3の1。西村公延校長。