大垣日大(岐阜)が21世紀枠で初出場の只見(福島)を破り、11年ぶりのセンバツ勝利を挙げた。阪口慶三監督(77)は史上初の昭和、平成、令和の3元号勝利を達成した。また77歳での白星は82年センバツで明徳(現明徳義塾)の松田昇監督が挙げた76歳白星を上回った。甲子園通算は東邦時代と合わせ39勝目(8位)。

2回表、阪口監督の孫・高橋慎内野手(2年)の先制適時打などで2点。4回に1点差に迫られると5回に米津煌太内野手(2年)の適時二塁打で3点目。7回には4番西脇昂暉捕手(3年)の犠飛で4点目を挙げ突き放した。9回にも犠飛で1点を加えた。

守っては先発左腕の五島幹士投手(3年)が好投。2安打1失点で完投。毎回の18三振を奪った。

昨秋の東海大会でベスト4ながら、準優勝の聖隷クリストファー(静岡)以上の評価を得て逆転選出。まずは1勝を挙げた。2回戦は星稜(石川)と対戦する。

選手登録13人の只見は敗れたものの攻守にハツラツとしたプレーを披露。3回まで1人の走者も出すことができなかったが4回、初安打がタイムリーとなり甲子園初得点。スタンドを沸かせた。