センバツ4強の国学院久我山が帝京に敗れた。02年以来、20年ぶりの春季都大会4強入りはならなかった。

投手陣が帝京の強力打線に捕まった。全員安打の2桁15安打を許し、6失点。打線も帝京の2年生右腕・高橋蒼人投手に散発8安打。最速141キロ、常時130キロ台をマークする速球に苦しめられた。尾崎直輝監督(31)は「点数を取らせてあげられなかったのは監督の責任です。(夏に向けて)この経験を生かしながら、うちの野球を進化していけるように。また彼らと作り上げて行ければと思います」と話した。

甲子園で発揮したバント攻撃も封じられた。2点を先制された2回1死三塁。7番の萩野颯人内野手(2年)がセーフティースクイズを試みるが、あらかじめ前寄りに守っていた一塁手の前へ。本塁で憤死となり、得点を奪えなかった。

7回無死一塁の場面では、日本ハム矢野謙次コーチ(41)の長男、矢野丈太郎内野手(1年)が代打で登場。見逃し三振に倒れた。2打席目は空振り三振で、この日は無安打に終わった。

▽松本慎之介投手(2番手で登板し、3回2失点。甲子園も経験した左腕)「大阪桐蔭も帝京も、甘いところに投げたいカウントでしっかり振ってくるところは似ていました」