高校野球春季近畿地区大会和歌山県予選の準々決勝1試合が29日、紀三井寺球場で行われ、センバツ8強の市和歌山が耐久に延長12回4-3でサヨナラ勝ちし、4強に進んだ。

初回から2点の先行を許し、延長10回に1点を勝ち越される苦戦も、2死から同点に。延長12回無死一、二塁で4番の寺田椋太郎外野手(3年)が中堅越えのサヨナラ打を放った。

市和歌山にとっては、センバツ準々決勝・大阪桐蔭戦以来の公式戦。プロ注目のエース米田天翼(つばさ=3年)は1-2の4回から救援登板した。雨の中、懸命にマウンドをならして9回1失点と力投。9回のピンチで「三振を取ってこいと伝えたら、そのとおりの投球。さすがエースと思いました」と半田真一監督(42)。ただ台頭を願う新戦力のアピール不足に、監督は「まだまだ力がないです」と表情は厳しかった。準々決勝残り3試合は雨のため、5月2日に順延された。【堀まどか】