Aシードの土浦日大(茨城)が4年ぶりの頂点に王手をかけた。

エース山田奏太投手(3年)が投打に締めた。投げては6回から2番手で救援。「投手の代わり際を狙ってくるチームは多い。厳しいコースに強く。最初から全力でした」と140キロ台前半の直球で押し、4奪三振。9回まで1人の走者も許さない完全救援で、0封リレーを完成させた。

唯一立った打席でミラクルを起こした。2点リードの8回1死二塁、あえて相手投手の得意な内角真っすぐを狙って待った。高く上がった打球は風に乗って左中間深くへ。「自分が一番びっくりしてます。3年間で一番の打撃」と練習試合でも打ったことがない、高校通算1号2ランでダメ押しした。

決勝で対戦する明秀学園日立には昨秋準決勝で負けており「借りを返さなくちゃいけない」と腕をぶす。小菅勲監督(55)も「決勝はコールドがないので9回チャンスがある。思いきりぶつかりたい」。あたって、今度は砕けない。

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