山梨学院が甲府工に大勝し、3年ぶり10度目の優勝を果たした。

初回、甲府工が山梨学院先発榎谷礼央(3年)を攻め、内野安打で1死一、三塁から4番鈴木稟大内野手(2年)のスクイズで先制。山梨学院はその裏、甲府工の先発投手で主将の山口和真(3年)に連打と死球で無死満塁として、4番高橋海翔内野手(2年)の中前打で同点。主将相沢秀光内野手(3年)の2点適時二塁打と、渋谷剛生外野手(3年)の犠飛で一気に4点を奪い逆転した。

その後も着実に加点した山梨学院が17点を奪い、守っては榎谷から、2番手山王晃成(3年)、3番手川口龍己(3年)と継投して甲府工を圧倒した。

試合後の吉田洸二監督(53)は優勝監督インタビューで「昨年は準決勝で悔しい思いをしました。その思いを忘れず、今年はうれし涙を流そうと選手には伝えてここまでやってきました。応援してくれた選手、試合に出ているメンバーをサポートした控えの選手、全員で勝ち取った優勝です」とあいさつし、スタンドからの大声援にこたえていた。

◆山梨学院 1956年(昭31)創立の私立校。普通科に特進コース、進学コースがあり、生徒数は1049人(女子445人)。野球部は57年に創部。部員数は93人。甲子園出場は春4度(20年の交流試合含まず)、夏は10度目。主なOBは元巨人松本哲也ら。所在地は甲府市酒折3の3の1。吉田正校長。