社が創部74年目で夏の甲子園初出場を決めた。3時間を超える大熱戦。タイブレークの延長14回1死二、三塁で、福谷宇楽内野手(3年)が右前適時打を放ち、2点を勝ち越した。さらに2死二、三塁の好機を築いて、七條和也外野手(3年)の右前タイムリーで加点した。一挙3点を奪い、逃げ切った。

山本巧監督(50)は感無量の表情で「まだどのように思っていいか整理できない。勝たせていただいてホッとしてます」と振り返った。この日は幸先よく先制した。2回2死二塁で芝本琳平投手(3年)の左中間適時三塁打で先制した。逆転されたが、5回には左翼の捕球失策で同点に追いついていた。先発の堀田柊投手(3年)は炎天下で丁寧な投球が光った。9回途中まで2失点投球。リリーフした芝本も土壇場で耐え抜いた。全員でつかんだ、歴史的な1勝になった。