全国高校野球選手権(8月6日開幕、甲子園)に岐阜県代表で出場する県岐阜商が31日、オンラインで取材に応じた。最速147キロでエース右腕の井上悠投手(3年)は中学時代、西濃ボーイズ(岐阜)でチームメートだった大阪桐蔭・伊藤櫂人内野手(3年)との対戦を心待ちする。「活躍しているし、一緒に練習してきました」。普段から連絡を取る間柄だという。

約1カ月前も電話がかかってきた。「県大会で優勝しろよ。甲子園で対決できるといいな」と言われた。28日決勝は延長11回の大熱戦の末、帝京大可児にサヨナラ勝ち。2大会連続30度目の夏の甲子園出場を決めた。

大阪桐蔭の伊藤は今春センバツでも活躍し、優勝の立役者の1人だ。井上はかつての仲間を封じて、頂点を目指す。大阪桐蔭も前日30日の大阪大会を圧倒的な力量で優勝し、夏の甲子園の優勝最有力だ。井上は「秋春王者。名前負けせず、自分たちの野球をして勝ちたい」と気合を込めた。同校は13年センバツで、大阪桐蔭に競り勝っている。

組み合わせ抽選会は8月3日に行われる。今大会はセンバツ王者の大阪桐蔭打倒を目指す、強豪校の包囲網になりそうだ。

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