第104回全国高校野球選手権大会(甲子園)の準々決勝が18日に開催される。聖光学院(福島)は初の4強入りをかけ、九州学院(熊本)と第4試合で対戦する。1回戦で日大三(西東京)、2回戦で横浜(神奈川)、3回戦で敦賀気比(福井)と甲子園優勝経験校に3連勝。勢いに乗って16年以来6年ぶりの8強を決めた。休養日の17日に主将の赤堀颯内野手(3年)と斎藤智也監督(59)がオンラインで取材対応した。

1、2回戦はロースコアの展開を競り勝ってきたが、敦賀気比戦は8-1で快勝した。14安打と打線が機能し、投げては佐山未来投手(3年)と小林剛介投手(3年)の左右の継投で1失点。投打がかみ合う内容で勝利をつかんだ。それでも赤堀は「とにかく負けなくて良かったことだけが今の思いです」。ここまで甲子園で3試合を戦い「自分たち次第で相手の力を出させないこともできるし、相手の力を引き出してしまうことも分かった」と分析。「次戦も相手と戦うのではなく、とにかく自分自身と戦った先にどうなるのか」という意識で臨むことを誓った。

斎藤監督は九州学院の印象について「全然データがないので、何とも言いようがないです」とした上で、警戒選手2人を挙げた。3回戦で4安打完封した、2年生エースの直江新投手、ヤクルト村上宗隆の弟で4番の慶太内野手(3年)だ。「昨日(16日)の精度の高いピッチングを直江君が明日(18日)も再現するなら、今大会一番てこずる印象を持ちました。話題性がある村上君がいるし、相当なパワーヒッターなんでしょうね。彼が中軸にいるのは分かっているので、彼を乗せないようにしたいと思います」と話した。

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