仙台育英(宮城)の背番号11の右腕、高橋煌稀(こうき)投手(2年)が先発し、試合の流れをつくった。7年ぶりの決勝進出で、初優勝に向け「ここまで東北は優勝がなかったので、2年生なんですけど、少しでもチームに貢献して優勝に貢献できるように頑張っていきたいなと思います」と話した。

1回戦以来、今大会2試合目の先発は、初回先頭の聖光学院(福島)赤堀颯内野手(3年)に四球を出した。すぐに、小4から登米友球ジュニアでバッテリーを組んできた尾形樹人捕手(2年)がマウンドに駆け寄った。「ここは割り切って、落ち着いて1つ1つアウトを取っていこう」。

宮城県大会では4試合に登板し、16回1/3を投げて四死球0と、制球力が持ち味。今朝、先発を告げられて緊張もあったが「(尾形から)声をかけられて、意識も変わりましたし、少し緊張していた部分があったので、少し緊張がほぐれたところもありました」と明かした。

1点を先制され、なお2死満塁。ここで相手の6番打者を初球の内角高めの140キロ直球で投ゴロ併殺に抑え、立ち上がりのピンチを最少失点で防いだ。2回を被安打3の1失点で交代。3回以降は2人の投手でつなぎ、反撃をしのいだ。「後ろに控えている投手は全員とてもすばらしいので、後先考えずに毎イニング全力で投げられるのがいいところかなと思います」。決勝も、投手陣全員で立ち向かう。

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