初優勝を目指す高校日本代表は、初戦でイタリアに6-0で快勝した。初回、先頭の今秋ドラフト上位候補の高松商・浅野翔吾外野手(3年)が二塁打を放ち流れを引き寄せた。2回には適時打を放つなど4打数2安打2打点。持ち味の打力を世界に見せつけた。3投手の継投で無失点リレー。投手がかみ合い、白星発進した。

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雨上がりの蒸し暑いエド・スミス球場で、浅野が世界デビューした。「1番左翼手」でスタメン出場。降雨のため1時間遅れで始まったが、初回カウント1-2から外角高めのツーシームを捉え、左翼へはじき返した。余裕のスタンディングダブルで、ガッツポーズ。戦う姿勢を示した。

2回1死満塁ではポトリと落とす左前打で2点を追加。木製バットで2安打2打点を挙げ「国内試合で全然打てていなくて不安はあった。2本結果が出たので、少し安心したというか、状態は悪くないなと」と手応えをつかんだ。

高校通算67発のスラッガーが、打線をけん引する。「山田(陽翔)主将を中心に、みんなで日本初の優勝を目標に掲げている」ときっぱり。馬淵史郎監督(66)も「どこまでやれるか分からないが、優勝を狙って頑張りたい」と話した。