今春センバツ優勝校の大阪桐蔭が秋の大阪8強進出を決めた。

東海大大阪仰星戦で、新主将の最速148キロ左腕、前田悠伍投手(2年)が毎回の15奪三振で3失点完投。「初めてくらい」と明かす奪三振ショーに打線も9安打で応え、8-3で快勝した。

発奮材料がある。10月2日から栃木国体に出場。初戦で夏の甲子園優勝の仙台育英と激突する。3年生主体の編成で、U18W杯日本代表の川原嗣貴投手や松尾汐恩捕手らも出場する。前田も「下関国際に負けて、今までで一番悔しい思いをした。3年生と野球できないと思ったけど、国体で最後、一緒にできる」と目指すは送別の有終Vだ。

夏の甲子園は準々決勝で下関国際に惜敗。前田は決勝打を浴びた。新チーム結成後も今秋ドラフト上位候補の松尾に投球で球を捕ってもらっているという。昨秋の明治神宮大会、センバツに続き、国体との「3冠」で恩返しを期す。

西谷浩一監督(53)は「3年のチームは気合は入っています」と意気込んだ。前田も「楽しみながら、いいところを吸収したい。何とか国体で優勝したい気持ちがあります」と必勝態勢だ。【酒井俊作】