センバツ初出場の能代松陽(秋田)は大会第4日第1試合の2回戦で、21世紀枠の石橋(栃木)との対戦が決まった。

11年ぶり4度目の挑戦となった昨夏の甲子園では、東北勢で唯一の初戦敗退。能代商と能代北が統合した「能代松陽」としての聖地初勝利はつかめなかった。悔しさを糧に、昨秋の東北大会では公立校唯一の4強入り。準決勝では、昨夏覇者の仙台育英(宮城)に1-2と接戦を繰り広げた。

堅実な守備でつかんだ春の聖地。大高有生主将(3年)は「自分たちは守り勝つチームなので、1点差の勝負で勝ち切れるように、守備を中心に頑張りたいです」と意気込み、工藤明監督(47)は「『守備でしっかりとリズムを作って攻撃に』というチームカラー。まずは初戦、自分たちらしい野球ができればと思います」と語った。守り勝つ野球で、センバツ初勝利と現校名初勝利をつかみ取る。