第105回全国高校野球選手権秋田大会(7月7日開幕)の組み合わせ抽選会が22日、秋田市内で行われた。

今春センバツ出場の能代松陽は9日の2回戦から登場し、横手と対戦することが決まった。春の県大会は3回戦敗退で、今大会はノーシード。大高有生主将(3年)は「挑戦者の気持ちで頑張りたい」と意気込み、3季連続出場に闘志を燃やした。

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もうすぐ最後の夏が始まる。ノーシードからの3季連続甲子園出場に燃える大高は「本当にどこが来ても勝つだけ」と引き締まった表情で抽選に臨み、32番のカードを見せ、校名を宣言した。初戦の相手、横手とは昨秋の県準々決勝で激突。8-7で逆転勝利を収めたものの、5点リードの9回に4点を奪われるなど粘りに苦しめられた。「秋も対戦して本当にいいチーム。バッティングがいいチームに打ち勝てるように頑張りたい」と意気込んだ。

センバツ3回戦の大阪桐蔭戦は0-1の競り負け。今春県2回戦は横手城南に3-2で9回サヨナラ勝ちしたものの、3回戦は花輪に0-1の9回サヨナラ負け。悔しい敗戦を経て、現れた課題は打撃力だ。本番の夏に向け、大高は「打撃を中心に頑張ってきたが、まだつながりがない。(開幕までの)あと15日でしっかり仕上げたい」と最善の準備を誓った。

21日には能代松陽の創立10周年を記念し、招待試合で八戸学院光星(青森)と対戦。春の東北大会を制した強豪私学ということもあり、「少し相手を大きく見て、自分たちのプレーができなかった。どんな相手でもしっかり自分たちの野球をして、小さくならずに堂々とプレーしたい」と、強豪との戦いを糧とする。負けたら引退。「もう自分たちは王者でも何でもない」。44校40チームで争う頂点へ、プライドをかけて戦う。【相沢孔志】

○…東北大会4強の強豪ノースアジア大明桜は9日、2回戦で角館と対戦。昨秋県3回戦では3-0で勝利。猪原空駈斗(たかと)主将(3年)は「1度勝っている相手でも『圧倒して勝てるように』という気持ちで向かっていきたい」と緩みはない。春の県大会は5試合で26得点、無失点。目指すは2年ぶりの甲子園だ。「(昨年の)3年生の分という気持ちと初戦から飛ばして決勝まで圧倒し、勝って優勝して甲子園で勝ち進みたい」と言い切った。

○…18年夏の甲子園準V校・金足農は9日、春の県4強でシード校の秋田中央と2回戦で激突する。吉田元人主将(3年)は「ピッチャーもバッターもどちらもいい選手が多い。気を引き締めて臨みたい」と警戒。春は1回戦で湯沢翔北に4-5と惜敗。2-2の6回から救援登板した吉田は「自分の制球が乱れて失点してしまった」。目標は同夏以来の甲子園出場。「ベンチ入りメンバー20人全員の力で戦って勝っていきたい」と力を込めた。