札幌地区で、春の北海道王者の北海が札幌静修に7-3で逆転勝ちし、夏は2年ぶり全国最多40度目の甲子園出場へ初戦を突破した。
先制アーチの4番熊谷陽輝投手(3年)が、同点の9回無死一、二塁で決勝の3点本塁打を放った。「直球を待っていたけど、変化球がきてなんとか対応できた。当てただけだったけど入ってくれてよかった」。打球はフェンスを越え、中堅やや左に着弾する勝ち越しの3ラン。3回2死三塁で放った先制の2ランに続く、人生初の1試合2本塁打5打点の活躍で、勝利をたぐり寄せた。
昨秋は背番号1、今夏は春に続き、背番号3を背負って試合に挑んでいる。甲子園出場をかけた大事な地区初戦で先発投手を任された。3回に自らのバットで得点を奪ったが、4回2死満塁から同点適時打を打たれ直後に降板。一塁に回った。守りでは8回先頭打者の打球をエラー。投球と守備では精彩を欠いたが、得意のバットでやり返してみせた。
打撃ではバットを目いっぱい短く持ち、コンパクトに振ってバットの芯に当たるよう心がけている。普段の練習では木製バットを使い、しっかりとボールをとらえるように意識しながら練習を積んできた。
試合は5回に1点を勝ち越され、中盤から終盤まで追いかける苦しい展開だった。平川敦監督(52)は「やっぱり勝つことが目標ですから、よかったと思います。いろいろ反省はありますけど、負けたら終わりなので、各自で反省をして、よりいい試合をできるように」と次戦を見据えた。
チームは春の全道を制覇し、夏は全国最多を更新する40度目の甲子園出場を狙う。まずは南北海道大会の切符をかけて、7月2日の代表決定戦に臨む。熊谷は「苦しい中で最後に勝ち切れたというのは自分たちの強みだと思う。投球も打撃もつなぐということを意識して」。一歩ずつ駆け上がり頂点を目指す。【山崎純一】

