県内屈指の進学校で春の九州大会準Vの大分舞鶴が、7回コールドで初戦突破を決めた。

エース不在の中、先発の渡辺蒼汰内野手(3年)が奮い立った。6回を7安打1失点の好投。最速134キロ直球にスライダーを織り交ぜながら、テンポ良く打たせて取った。抜群の制球力を武器に無四死球。内外角のコースへ、思惑通りに投げ込んだ。「自分はコントロールが持ち味。追い込んでからボール球を振らせることができた」と笑顔で振り返った。

プロ注目で190センチの大型右腕、野上龍哉投手(3年)がコンディション不良で大会前に登録を外れた。新チーム以降、2枚看板として競い合ってきた渡辺は「あいつ(野上龍)には負けたくないと思ってやってきた。(野上龍が)いない分、自分が投げないといけないなという覚悟が芽生えた」と強い自覚を胸に、夏初戦のマウンドに上がった。

県内屈指の進学校として知られ、文武両道は当たり前と位置づける。放課後の練習時間は2時間に限られ、「限られた中でも、どれだけ密な練習ができるか」と渡辺。道具の出し入れ、グラウンド整備も3年生が自ら率先して行い、無駄な時間を省くなど工夫を凝らしている。帰宅後は「3年生は受験モードにも入っていて、小テストとかも今は多い。しっかりやらないと評定が下がってしまう」と机に向かって、勉学も怠ることはない。

昨夏は決勝で明豊に敗れ、2年連続で夏の大分大会準Vに終わっている。「目の前の1戦1戦に集中していきたい」と悲願の初優勝へ、一戦必勝を貫く。