深谷商の最速143キロ右腕、鈴木百太投手(3年)の最後の夏が終わった。

春8強の狭山清陵に挑んだが2-4で競り負けた。一時同点に追いつくもあと1歩及ばなかった。38度の炎天下の中で粘投を続けたが、足をつった6回に勝ち越しを許した。それでも「僕がマウンドを降りたら勝てない」と志願の投球で8回4失点。188センチ、97キロの巨体を生かした直球で押し込み、逆転を信じて最後まで腕を振り続けた。

春8強校の壁は高かったが「高校入学時にはCシード校相手にここまでできると思わなかった」とすがすがしい表情を見せ「出し切ったから泣いてる人はいなかった」と充実感に満ちあふれていた。今後は高卒からのプロ入りを目指しつつ「大学や社会人の練習会にも参加して、先生と相談して進路は決めます」と次なる未来に目を向けた。

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