昨夏の奈良大会で準Vの生駒が、3回戦で御所実に敗れた。

初回に3点を先制したものの、その裏から3回連続失点を食らい、最後は5回に2失点。5回コールド負けでの終戦となった。北野定雄監督(64)は、「ちょっと嫌な雰囲気はあったんですけど、それにしても、(御所実は)よく打ちます。相手の打線に完敗です」と相手の爆発力を素直に認めた。

昨夏、奈良県大会決勝に初めて進出したが、準決勝後に体調不良の選手が続出し、決勝で0-21の大敗を喫した。その決勝で先発投手を務め、この日3回にマウンドに立った草野純(2年)外野手は、「流れをもう1回持ってこようと思ったけど、上半身に力が入って、点を取られてしまった。本当に申し訳ない」と唇をかんだ。

1年生で「頭が真っ白だった」と振り返る決勝で先発を務め、今回も重要な場面を任された背番号8は、「緊張する場面でも思った通りに投げられるようにしていきたい。チームから信頼されるピッチャーになりたい」。

苦い経験を重ねることにはなったが、その機会を与えられたのは、日々の努力があったからこそ。この経験を糧に、最後の1年は中堅だけでなく、投手としてもチームに貢献できる選手になることを誓った。

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