共栄学園(東東京)が、エンジョイ野球で歴史を塗り替えた。10安打で11点を挙げ、6回コールドで初の4強入り。

12年からチームを率いる原田健輔監督(37)は「試合を重ねるたびに選手の硬さがとれてきた。緊張から解き放たれて、試合中も『楽しい』と言っていた」と明かした。

どん底からのスタートだった。昨秋の東京大会はブロック予選の初戦で堀越に0-2で敗れ、本大会に出場できず。チーム作りを見直し「楽しくやる」ことを意識。春16強でシードを獲得すると、今夏は帝京や関東第一が敗退する中で、シード校としては唯一の4強入り。打線の援護もあり、目標にしていた準決勝進出をつかんだ。先発した茂呂潤乃介投手(3年)は、直球とカットボールを軸に6回を被安打3の無失点。「緊張がなくなって、投球内容も徐々によくなっている」と手応えを口にした。

【高校野球 各地のスコア・日程】