「埼玉2強」としてしのぎを削ってきた両雄が決勝戦で対決した「頂上決戦」。浦和学院は赤、花咲徳栄は青。スタンドは、赤と青のTシャツで埋め尽くされ、満員の野球ファンでにぎわった。

中には、花咲徳栄野球部OBで、応援にかけつけた明大の菅原謙伸捕手(4年)と玉川大の吉倉英俊外野手(4年)の姿も。2人はともに19年の夏の甲子園に出場した。吉倉は「(後輩たちのプレーを見て)夏に仕上げてくるな、と思いました。僕らの代も秋、春となかなか勝てず、関東大会には1度も出場できなかった。それでも夏、仕上げて甲子園出場を果たした。頂上決戦を果たしたところに、徳栄らしさが出ているんじゃないかと思います」と、後輩たちをあたたかく見つめた。

最後の夏にかける思いは当時も今も一緒だ。菅原は「今、振り返ると、もっと楽しめばよかったなぁ、と。必死だと思うけど、少し楽しんで頑張って欲しい」と、後輩たちにエールを送った。

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