巨人が広島3連戦で“ジェットスタート”を切る。今季は敵地での遠征3連戦初戦は4戦2敗2分けと大苦戦。直近4戦3発の4番岡本和真内野手(27)は、昨季打率4割超えで7本塁打と大得意のマツダに乗り込む。4カード連続勝ち越しで波に乗るチームは、陸上男子100メートルで日本人初の9秒台が生まれた地・福井で最高のおもてなしを受け、琵琶湖づたいに約450キロの大移動を経て広島入り。試合のあった2位阪神が勝利して首位の座は明け渡したが、鬼門の遠征初戦を制して再浮上をうかがう。
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福井の地からバス、特急、新幹線と乗り継ぎ、敦賀、京都経由で広島に到着した。のどかな田園風景、広大な琵琶湖を眺めながら、いつもと違う約4時間の移動を終え、岡本和は言った。「投手を少しでも楽に投げさせてあげたいですね」。最高のおもてなしを受け、次なる戦いの活力を得て広島に乗り込んだ。
北陸遠征では福井県あわら市内の「グランディア芳泉」で2泊を過ごした。食事はA5ランク若狭牛、大トロなど100種類以上のメニューがビュッフェ形式で提供された。豪華食材だけでなく、細かな心遣いにあふれていた。高タンパクのササミも用意され、消化にいいよう野菜は通常より多めに湯がかれた。大浴場に露天風呂も含め、心身の疲れを癒やした。
極上の時間で養った英気を、混戦から抜け出す後押しにする。今季最多の貯金5で迎える中、阿部監督は「だんごだよ。広島で3連敗でもしたらガラッと変わる」と気を引き締め「あとは打つか、打たないかという話だから」と勝負どころの1本を求めた。今季4得点以上すれば9勝1敗と勝利を一気に引き寄せられる。
マツダスタジアムでは昨季打率4割1分3厘、7本塁打、16打点と好相性の岡本和は「助け合い。1点でも多く、取れば負けない。抑えてもらっているので1点でも多く取れるように」と強調した。陸上男子100メートルで桐生祥秀の日本人初の9秒台が生まれた9・98スタジアムの隣のセーレン・ドリームスタジアムで勝利し、宿舎では最高の時を過ごした福井。そこで得た活力を、今季敵地の遠征3連戦初戦は4戦未勝利と鬼門の一番にぶつける。カード頭を勝てば勢いは加速する。ジェットスタートをかける。【上田悠太】



