共栄学園(東東京)が初の決勝でシーソーゲームを制し、初優勝を飾った。甲子園49代表の最後の1校として、聖地行きの切符をつかんだ。サヨナラ勝ちをした準決勝に続き、9回に試合をひっくり返すミラクルを起こした。

8回裏に5-6とこの試合で初めて逆転されたが、ベンチは諦めていなかった。

試合終了まであと1アウトから、打線がしぶとさを見せた。9回2死一、二塁で、途中出場の打野琉生外野手(3年)が三塁へのセーフティーバントを決めて二塁走者が一気に生還。さらに高橋祐稀外野手(2年)が適時三塁打、エースの茂呂潤乃介投手(3年)も右前打で続くなど、一挙に7点を奪った。

背番号1の茂呂が、3番手として4回途中からマウンドへ。走者を出しながらも、粘り強い投球で流れを引き寄せた。

昨秋の東京大会では、ブロック予選の初戦で敗退。そこからチームを立て直し、東東京129チームの頂点に立った。

◆共栄学園 1933年(昭8)に和裁塾を設立。38年に本田裁縫女子学校として設立された私立校。03年から共学。生徒数は726人(女子309人)。野球部は05年創部。部員数は61人。甲子園出場は春夏を通じて初めて。主な卒業生は元バレーボール女子日本代表の益子直美、ビーチバレー浦田聖子ら。葛飾区お花茶屋2-6-1。御宿重夫校長。