第105回全国高校野球選手権に初出場した浜松開誠館の新チームが16日、始動した。北海(南北海道)に2-3で敗れた14日の2回戦から2日。浜松市内の同校グラウンドで練習を再開した。台風7号の影響で予定より1日遅れとなったが、ナインは決意を新たにノックや打撃練習など約2時間汗を流した。

新主将は加藤蔵乃介内野手(2年)に決まった。大会期間中、大阪で佐野心監督(56)から指名された。名古屋コンドルズヤングに所属した中学時代に続く大役に「甲子園での経験をしっかり伝えて引っ張っていきたい」と抱負を述べた。

9月9日開幕の秋季県大会で公式戦の初陣を迎える。来春センバツの参考資料となる大会だ。今後は部員を3グループに分けて練習。加藤を含めた甲子園メンバー5人が各組に分かれて「経験」を落とし込む。

加藤は「限られた練習で、どれだけレベルを上げられるか。甲子園に行けるようにやっていきたい」。夢舞台で未登板に終わった松井隆聖投手(2年)も「自分たちでもう1度甲子園に立つ権利をつかみ取れるように、中心となってやっていきたい」と力を込めた。2季連続の聖地を目指し、その1歩を踏み出した。【前田和哉】