準々決勝で東海大大阪仰星を破り、大阪府予選4強入りを果たした履正社に、うれしい悩みがうまれた。

準決勝は8日。同日、鹿児島で行われる国体の1回戦と日程が重なるのだ。多田晃監督(45)は「国体は3年生で」と方針を明かした。一方、下級生は来春センバツ出場を目指し、大阪府予選に全力投球。監督自身は「どっちも行きたい。国体決勝までいけば、いけるかな」と複雑な心境だ。大阪府予選の決勝が9日のため、11日の国体決勝には合流できる。

今夏Wエースとして甲子園で活躍した、増田壮投手(3年)と福田幸之介投手(3年)も国体に出場予定。高校生活最後の大会に向け、新チーム相手に投げるなど準備を整えている。初戦の相手、花巻東(岩手)とは昨春に練習試合を行い、増田は「イメージは持っています」と佐々木麟太郎内野手(3年)との対戦を待つ。

大阪と鹿児島、570キロ越えの距離も、「RISEI」のプライドを胸に、ともに頂点を目指す。