第96回選抜高校野球大会(3月18日開幕、甲子園)に出場する北海の選抜旗授与式が16日、同校で行われた。秋山秀司校長から選抜旗を受け取った内野手の金沢光流主将(2年)は「全道大会では応援のおかげで100%以上の力を発揮できた。北海道に感動を与えたい」と決意を口にした。

授与式には2年生16人が参加。インフルエンザの影響で15日まで学年閉鎖だった1年生は不参加だった。インフルエンザに感染したメンバーを除き、16日に愛知県に出発し、24日まで合宿を行う。センバツの登録メンバー20人のうち、12人が1月末までに発表された。残る8枠を合宿などで争うことになる。

センバツ出場決定後のチームの状況について、すでにメンバー入りした金沢主将は「みんな目つきが変わってきた。競争は激しくなっていると強く感じる」と話す。平川敦監督(52)は「決まったメンバーには自覚を持って練習をしてほしい。残り8人は合宿と試合の中で見極めていきたい」と今後のメンバー選考を見据えた。

愛知合宿では冬の期間に北海道ではできない屋外練習で、打撃や守備の感覚をつかみながら限られた時間の中でチーム力の底上げを図る。打撃では今春から導入される低反発の新基準バットを使った練習に力を入れる。金沢主将は「外の実戦で慣れさせていきたい」と話した。守備ではスピードが遅くなる打球への対応を確認する。「遅くなる分、内野手の間の打球も届くようになるので、その感覚をつかめたら」と展望した。