今春のセンバツ高校野球で優勝した高崎健康福祉大高崎(群馬)の青柳博文監督(51)が20日、今夏からの「甲子園2部制」についてコメントした。

日本高野連が19日、今夏の甲子園で暑さ対策として、大会の一部日程を午前と夕方に分けて試合実施することを発表した。

高崎健康福祉大高崎はこの日、春季群馬大会の初戦となる2回戦で勝利。青柳監督は試合後、日刊スポーツの問いかけに応じる形で「選手ファーストでやってくれたということですし、いいことだと思います」と賛意を示した。

猛暑対策の点では、ドーム球場での開催という選択肢も、有識者の間ではこれまでもあった。ただ青柳監督は「やっぱり甲子園でやることに意味があるじゃないですか。甲子園を目指してる以上、甲子園でやることに意味がある中で、最善はそれしかないなと」と思いを口にし「そういうことを考えてやってみることは大事だと思うし、ありがたいですよ」と話した。

全国制覇したものの、同校は15年を最後に夏の甲子園出場から遠ざかり「まずは出場することです」。ただ夏の暑さは全国的なもので、特に内陸の群馬県はこの日も4月下旬にして気温24度と高い。監督歴20年を超える青柳監督も「ここ数年、暑さが違いますよね。危ないですよね」と危機感を口にする。

春夏連覇を目指す立場として「センバツは5試合だったけど、夏は優勝するなら6試合じゃないですか。春はそうでもなかったけど、夏は野手の疲労もかなり来ると思うので。その点も全然違うと思うので」と、多くの学校にとって気温が下がる時間帯での試合開催はメリットが多いことを言及していた。【金子真仁】