元巨人の江川卓氏(69)が、夏の甲子園開幕戦の始球式に登場した。

上空を飛ぶヘリコプターから始球式のボールが甲子園のグラウンドに投下された。場内に「江川卓さんが始球式を務めます」とのアナウンスが流れると、聖地がドッと沸き立った。

グラウンドに姿をみせた江川氏は四方に深々と頭を下げ、マウンドへ。往年のフォームをほうふつとさせるワインドアップから投じたボールは、山なりのボールで惜しくも捕手の手前で1度はずんだ。

江川氏は「ちょっと残念ながら届かなかった。自分の行ける範囲に届くのと、実際の体の動きがやっぱ違うんですね。これがやっぱり50年間という時間だと思いますけど」。山なりのボールだったが「あれが今のストレートです。カープに見えるでしょ? あれが今の全力のストレートです」と自虐を挟んで笑った。

作新学院(栃木)時代にエースとして公式戦で完全試合2度、ノーヒットノーラン9度を達成するなどして「怪物」と呼ばれた。1973年(昭48)には春夏連続で甲子園に出場した。 約50年ぶりに聖地のマウンドに帰還し「懐かしく思いましたね、すごく」と感慨深げ。「でもあの時、夏すごくバテてたなっていうのをなんか思い出して。相手の銚子商業も素晴らしいチームだったので、自分の中ですごくいい思い出があります」と振り返った。有田工(佐賀)のバッテリーと打席に立った滋賀学園の多胡大将内野手(3年)には「ぜひいい思い出を作ってくださいね」と伝えたという。

江川氏にとっての甲子園については「春と夏だけここにこう、ぱっとこう現れる幻の球場なので。そこで投げさしていただけるってことはもうないと思ってましたから。それが実現させていただいたので、こんなにうれしいことはないです」と心底喜んだ。

【ライブ速報】夏の甲子園開幕 開幕戦は滋賀学園-有田工「朝夕2部制」導入で第3試合は18時半開始