＜全国高校野球選手権：山形中央９－８小松＞◇１４日◇１回戦

　山形中央が９回に４点を奪う大逆転勝ちで初戦を突破した。

　１点を追う９回、代打の高橋裕佑内野手（２年）が中前打し３連打で同点とするとなおも攻め、２死三塁で中村颯内野手（３年）が中前へ決勝打を放った。

　お立ち台に上がった中村は「気持ちで自分の方が勝ったというか。引いたらだめだと思い、開き直りました」と振り返った。

　試合はどちらが勝っても不思議ない展開だった。３点ビハインドの７回表に２点を返したが、裏で２点を奪われ再び３点差とされた。逆転ムードもついえたかに思われたが、山形県大会決勝でも９回に打者一巡の猛攻で逆転した山形中央の「諦めない野球」は、大舞台でもしっかり発揮された。