<高校野球・秋季秋田県大会:秋田商7-0男鹿海洋>◇27日◇能代球場◇3位決定戦

 3位決定戦で秋田商が男鹿海洋を7-0(7回コールド)で下し、4年ぶり24度目の東北大会出場を決めた。エース片岡元気(2年)が5安打無四球で完封。打線は10安打を放ち、春夏連続の東北大会の切符を手にした。決勝は本荘が9-6で金足農に逆転勝ち。32年ぶり4度目の優勝を飾った。

 片岡がエースの責任を果たした。いつも目標にしているという無四球で完封。26日の準決勝本荘戦では、先発し2回まで4安打3失点で降板。その借りを返した。だが「球を置きにいって打たれたり、まだまだ反省点が多い」と顔を引き締めた。

 今大会4試合すべてに登板。「連投は慣れている。東北大会も決勝まで投げ抜くつもり」ときっぱり。太田直監督(30)は「今日はまだだめ。悪い時は悪いなりに投げないと。秋田商のエースとして、背番号1の自覚を持ち、1本立ちしてほしい」と期待ゆえの厳しい評価を下した。

 夏は第1シードで臨みながら、初戦(2回戦)で秋田西に1-8(8回コールド)で敗退。新チームは8月2日から21連戦のハードな練習試合を行い、心身両面を鍛えてきた。東北大会の切符を死守。「ボールに勢いをつけ、変化球も磨いて、1試合でも多く公式戦を戦いたい」と片岡は闘志を見せた。【北村宏平】