<高校野球宮城大会:気仙沼7-0白石>◇6日◇1回戦◇コボスタ宮城

 昨夏8強の気仙沼は8回コールドで白石を下し、震災の年の11年夏から4年連続の初戦突破を決めた。エース笠沼広大(3年)が4安打10奪三振で無失点完投。3番浅野祐介主将(3年)も初回に先制三塁打、8回には左翼越え適時打を放った。1番遠藤翔(3年)も4安打2打点の活躍。長根彰範監督(41)は「笠沼は我慢強く投げてくれた。(打線も)自分たちの振りをしてくれた」と評価した。

 笠沼は2回表、連続死球で2死満塁の窮地を背負ったが、無失点で切り抜けて波に乗った、6回2死からは4者連続三振も奪った。公式戦初完封目前でコールド勝ちが成立した笠沼は「次もあるので、勝ったからいい」と笑顔。浅野主将は「気負わずに自分たちの野球をしたい」と、第3シード古川学園との2回戦を見据えた。【佐々木雄高】