<高校野球富山大会:富山商9-3高岡商>◇26日◇決勝◇富山市民球場

 富山商が逆転勝ちで、10年ぶりの夏の甲子園出場を決めた。3点を追う6回、制球の定まらない相手投手を攻め、打者12人の猛攻で6点を挙げて逆転。流れを引き寄せた。「北陸のドクターK」の異名を持つ最速144キロ左腕・森田駿哉(3年)は、それまで不安定な投球が続いていたが「気持ちが楽になった」と逆転後は打たせて取り、6回以降は高岡商に得点を許さず完投した。前崎秀和監督(37)は「打線がよくつながった」とたたえ、「甲子園でも勝てるように準備したい」と気を引き締めた。

 ◆富山商

 1897年(明30)創立の県立校。生徒数は857人(女子502人)。野球部は1918年創部で部員数は57人。甲子園は春5度、夏は今回が16度目の出場。主なOBは広島浅井3軍統括コーチ、ヤクルト中沢ら。所在地は富山市庄高田413。荒木義雄校長。◆Vへの足跡◆2回戦5-1砺波3回戦13-3桜井準々決勝1-0高岡準決勝8-5不二越工決勝9-3高岡商