<高校野球東愛知大会:大府3-1成章>◇25日◇決勝

 成章のエース・小川泰弘投手(3年)が決勝で散った。安定感が持ち味の右腕が序盤、大府打線につかまった。2回、2死一、二塁から9番今村に右前タイムリーを浴びると、4回にも2死一、二塁から今村に2点タイムリー二塁打。終わってみれば、8回11安打3失点。試合後は「肝心なところで打たれてしまった。悔いが残ります」と涙があふれた。同校初となる夏の甲子園出場もついえた。

 今春センバツでは21世紀枠で出場。小川を中心に堅守で駒大岩見沢(北海道)との初戦を突破し、甲子園初勝利を挙げた。今大会も決勝まで駒を進め、センバツ出場校としての力を見せた。糟谷寛文監督(57)は「(センバツに)選んでくれた人たちのためにも簡単に負けるわけにはいかなかった。小川を中心にここまで来て最低限の責任は果たせたのかなと思う」と今大会を振り返った。