＜全国高校野球選手権：中京大中京１１－１花巻東＞◇２３日◇準決勝

　花巻東（岩手）の菊池雄星投手（３年）の夏が終わった。準々決勝の明豊戦で背中を痛めたため先発を回避し、ブルペンでリリーフ待機。４回、３点をリードされなおも２死満塁のピンチで登板。しかし河合完治内野手（３年）に左へ走者一掃の３点三塁打を打たれた。

　０－６とリードを広げられた５回も続投。５番磯村嘉孝捕手（２年）は三振に仕留めた。だが続く伊藤隆比古外野手（３年）に真ん中スライダーを右中間へ本塁打。７点目を失ったところで降板し、左翼の守備へ。結局、６回の守備からベンチに下がった。試合は１－１１で大敗。初の全国制覇を目指したが準決勝で涙を飲んだ。

　敗戦が決まると菊池雄は号泣。それでも「最後までマウンドにいられなくて申し訳ない。（背中は）痛かったけど悔いのないピッチングができました。悔いはないです」と話した。