<高校野球兵庫大会>◇19日◇3回戦

 神港学園が5-1で小野を下した。注目のスラッガー、伊藤諒介三塁手(3年)が1回に高校通算93号となる先制2ランを右翼席に運ぶと、その後も二塁打、シングルヒットと快打を連発。9回の最終打席では右中間を破る三塁打で、自身公式戦初のサイクルヒットを記録した。練習試合では3月に1度達成しているが、思わぬ快挙に「やってもおたあ、と感じながら走りました」と笑顔。最終打席に入る前、チームメートの伊関貴志二塁手(3年)から「最後に三塁打を打ったらサイクルやぞ」と言われて気づいたものの、あまり意識はなかったという。「今日はボール球でもいいから打とうという積極的な気持ちでいけた」と満足そう。通算100号も見えてきたが「よく言われますけど、これからもチームの流れを変える一発を打ちたい。いらんところで打っても一緒ですから」と“フォア・ザ・チーム”を強調した。