<高校野球埼玉大会>◇12日◇2回戦

 浦和学院が13-4で浦和実に勝利した。

 最後の夏が、不穏な幕開けだ。日米11球団、27人のスカウトが見つめるなか、浦和学院の197センチ右腕、南貴樹投手(3年)が初戦の浦和実戦に先発。しかし、1回に4安打を許して4点を先制され、2回から背番号1の阿部良亮投手(3年)にマウンドを譲った。最速145キロを誇る直球も140キロ止まり。打撃マシンで「南対策」を行っていた浦和実打線につかまり「球自体は悪くなかったけど、初戦で緊張していた。自信を持って投げられるように修正したい」とリベンジを誓った。巨人山下哲治スカウト部長は「力みがあった。パッと抑えてくれたらうれしいんだけど。上背もあるし、いいものは持ってるよ」と今後の活躍に期待していた。