<高校野球茨城大会>◇16日◇2回戦

 つくば秀英が、土浦日大に3-13で敗れた。

 茨城NO・1右腕が、初戦で姿を消した。ふいてもふいても、涙が止まらなかった。「自分がチームを支えないと、と思っていた。自分で打たれて負けて、本当に申し訳ない」。つくば秀英の最速146キロ右腕、塚原頌平(しょうへい)投手(3年)が、2回2/3を8安打6失点(自責3)でKOされた。最後の夏は、わずか54球だった。

 巨人、ロッテ、オリックスなど国内10球団33人のスカウトが集結した中、土浦日大に自慢の直球を狙われた。1回、3連打を含む4安打を集中された。打たれたのはすべて直球。「立ち上がりは気を付けていたけど、高めに浮いてしまった」と悔やんだ。フォークは決まったが、最速144キロを計測した直球にタイミングを合わされた。

 3回には自らの悪送球も重なって6点目を失い、左翼へ回った。「調子がどうとか言ってられない。自分の力をすべて出せなかったけど、それが実力」とうなだれた。打撃では8回に右越えソロを放ったが、再びマウンドに上がることはなかった。

 進路については「野球を続けたい。(プロは)いけたら、やりたい」とおえつしながら、必死に声を絞り出した。【今井恵太】