<高校野球千葉大会>◇19日◇4回戦

 プロ注目の習志野・山下斐紹(あやつぐ)捕手(3年)のプレーに千葉マリンの約1万3000人の観客がどよめいた。

 昨夏の準決勝で敗れた拓大紅陵と因縁の対決を7-5で逆転勝ち。「ここで負けたらお前たちは弱い」と、小林徹監督(48)からゲキが飛んだ1点を追う8回裏無死二、三塁で打順が回ってきた。「リベンジ。自分が決めてやる」と打席に入り、中堅越えの2点適時三塁打。決勝点を挙げる一打に「接戦に勝って成長する。気持ちで負けず、結果を出す」と興奮気味に話した。

 「4番主将」として3試合で9打数6安打6打点。守備ではこの日2つ盗塁を阻止するなど攻守ともに絶好調。母の真弓さん(49)は「(2、3打席目)三振していたから心配だった。本当にうれしい」と涙した。山下が古豪・習志野を01年以来の夏の甲子園に導く。