第92回全国高校野球選手権に出場する南北海道代表・北照の野館智仁左翼手(3年)が、甲子園での打棒復活にかける。6日、開会式リハーサルに参加し「センバツのときを思い出しますね」と笑顔。センバツでは3試合連続複数安打で通算11打数7安打。チームNO・1打率は主砲又野でも、主将西田でもなく、野館だった。

 3試合とも6番に座ったセンバツでは「あんな緊張したことないくらい夢中で打った」。今夏は打率1割1分8厘と低迷していたが、この日の兵庫・尼崎市内のグラウンドで行ったフリー打撃で快音連発。9日の1回戦長崎日大戦に向け「調子は上がってきている」と手応えを話した。

 昨秋に捕手から外野手にコンバートし、昨秋の神宮大会で背番号7を初めて背負った。今夏は同じく元捕手の安部賢一中堅手(3年)伊藤陽一右翼手(2年)と“コンバートトリオ”を結成。「短いヒットやバントで次につなぐことが目標」と話す野館が、春の再現を目指す。