巨人マイルズ・マイコラス投手(26)が今季4度目の完投勝利で、ハーラートップタイの10勝目を挙げた。6回2死まで1人も走者を出さない投球を披露。2つの失策で6回に失点したが、直球とカーブの緩急を使い、阪神打線を1安打1失点(自責0)と完璧に抑えた。「シーズン終盤を見越しての投球。1人1人抑えようと思って投げた。真っすぐのコントロールが良かった」と納得の投球だった。

 防御率は1・83で、菅野を抜いてリーグトップとなった。8連勝は球団の新外国人では初の快挙。さらに10勝は歴代の外国人でガルベス、ガリクソンに続いて3人目となった。「歴代良い投手ばかり。それ(10勝)を聞いて驚いているよ」。阪神に負け越せば、自力優勝が消滅する大事な初戦での力投に、原監督は「見事。球数も100球以内。外角のストレートの精度が良い。球道が良い」と評した。

 ▼マイコラスが1安打完投でトップに並ぶ10勝目。巨人の外国人投手が1安打完投は55年8月28日西田、85年4月26日カムストックに次いで30年ぶり3人目だ。来日1年目に2桁勝利を挙げた巨人の外国人投手は88年ガリクソン14勝、96年ガルベス16勝に次ぎ3人目。これで6月20日中日戦から8連勝。来日1年目に8連勝以上した外国人投手は95年ブロス(ヤクルト)8連勝、96年フレーザー(オリックス)8連勝、10年ケッペル(日本ハム)9連勝に次いでプロ野球4人目となり、巨人では96年ガルベスの7連勝を抜く新記録。