来秋ドラフトの超目玉で156キロ右腕の創価大・田中正義投手(3年=創価)が、ノーヒットノーランを達成した。共栄大戦に先発し、最速152キロで9回無安打無得点11三振を奪った。OBで12年春に達成したヤクルト小川に続く同リーグ8人目の快挙で勝利に導いた。

 怪物右腕がまた、やってのけた。初回から腕が振れて自慢の直球がさえ、5回まで毎回奪三振。3、8回に四球を出したがともに北川捕手が刺し、得点圏に走者を進めることなく9回へ。最後の打者を空振り三振に仕留めて11三振を奪うと打者27人で試合を終わらせた。

 自身初となるノーヒットノーランを達成した田中は、「ノーヒットノーランよりも、9イニングをしっかり投げ切れたことが今後につながってくると思います」と浮かれることなく、振り返った。

 6月に行われたNPB選抜との試合ではプロ相手に7者連続三振を奪うと、8月に行われた日本ハム2軍との「プロ・大学交流試合」でも最速153キロを記録。視察した日本ハム栗山監督をうならせた。さらに進化した姿を見せつけた右腕から目が離せない。