広島は9日、栗原健太内野手(33)と次年度契約について話し合いを行い、本人の「金額にかかわらず、出場機会を求め他球団をあたってみたい」という意思を尊重し、ルール上減額制限超過提示による自由契約選択という形をとる、と発表した。

 野球協約の減額制限(年俸1億円以上は40%、1億円以下は25%)を超えるダウンを球団から提示され、同意せずに自由契約を選んだ。

 栗原は昨年から2シーズン1軍出場なし。今季は昨年11月に手術した右肘の影響もあり、2軍でも打率1割3分2厘、1本塁打、2打点に終わっていた。前日8日には大野練習場で「肘は大丈夫。あとは実戦勘。みんなから現役を続けて欲しいと言われたし、自分もまだできると思っている」と変わらぬ思いを口にしていた。

 前日8日に今季限りでの現役引退を表明した東出輝裕内野手(35)に続き、低迷期を支えた選手が広島を去ることになった。栗原は06年から4年連続で20本塁打以上を放つなど、4番として活躍。11年には一塁手としてベストナインを受賞。08年、09年、11年にはゴールデングラブ賞を獲得した。