「山の神」流食事法で復活を目指す。西武の守護神高橋朋が24日、西武第2で自主トレを行い60メートル超の遠投をするなど順調な回復ぶりを見せた。昨年9月23日のオリックス戦で右足をひねり、腓骨(ひこつ)を骨折。リハビリを経て春季キャンプはA班(1軍)に入った。ブルペンで捕手を座らせての投球練習も、昨年同時期の第3クールに間に合う見通しだ。

 食事の取り方で体調は万全になった。骨折後、テレビで箱根駅伝連覇を目指す青学大の特番を見て、山の神と言われる神野がゆっくりかんで食べる習慣にヒントを得た。「体中に栄養が行き渡ると言っていた。それにゆっくり食べると消化が早く、腹が膨れて満腹になる」と効果を実感。これまでカレーは飲み物という感覚で早食いだったから激変といっていい。

 減量を目指していたので、米の量も減らす相乗効果もあり、わずか1カ月で体重は5キロも落ちて78キロに。下半身の負担も減り「おかげで体が軽い」と言う。白米だけでなく栄養価の高い玄米や雑穀米も併用している。「(医者に)回復が早いと言われました」と表情は明るい。高橋朋が万全なら勝利の方程式も決まる。【矢後洋一】