走って、選んで、守ったゴールデンルーキーがスタジアムを揺らしまくった。楽天ドラフト1位オコエ瑠偉外野手(18)が、ソフトバンク戦に途中出場し、プロで学んだ技術の粋を結集させた初盗塁を決めた。初の中堅守備では中飛を2者連続で捕球。初打席で四球を選び、直後に盗塁。本拠地ファンはプレーのたびに大歓声。開幕戦から2日続けて「オコエ」コールを巻き起こした。

 高卒新人の盗塁は昨年の浅間(日本ハム=4盗塁)と岡本(巨人=2盗塁)以来だが、初盗塁は浅間が5月5日、岡本は9月19日。開幕カードで盗塁を決めた高卒新人は、52年中西(西鉄)が開幕2試合目の3月23日近鉄戦で記録して以来、64年ぶり。

 ドラフト制後(66年以降)ではオコエが初めてだ。高卒新人の2桁盗塁は22盗塁した88年立浪(中日)が最後だが、オコエは盗塁をいくつ決められるか。