プロ野球巨人で野球賭博に関与したとして4選手が失格処分を受け、契約を解除された一連の問題で、日本野球機構(NPB)の調査委員会の調べでも選手の違法カジノ店への出入りが確認されている。

 調査委は失格処分の直接の理由には挙げていないが、野球賭博につながる温床だったと指摘している。

 3選手が無期失格処分を受けた昨年11月に調査委が公表した報告書では、3選手ともに野球賭博常習者と賭けマージャンやバカラ賭博をしていたと結論づけた。3月に新たに1年間の失格処分を受けた選手は、違法カジノ店での賭博については複数回の誘いを断ったが、違法なスロットマシンを置く「闇スロット」では遊興していたとされる。

 また、巨人は今年3月に新たな野球賭博関与が発覚してから選手や球団職員を調査した結果、処分を受けた選手とは別の選手1人が「闇スロット」への出入りを申告してきたと発表した。だが、野球協約に抵触していないとの理由で選手名は公表せず、厳重注意にとどめた。巨人の調査では、この他に14人が賭けマージャン、23人が賭けトランプの経験があると答えている。