今季国内FA(フリーエージェント)権を取得したオリックス糸井嘉男外野手(35)に、球団側が4年の残留条件を提示していることが21日、分かった。

 金額も出来高を含め、推定で最大18億円の大型契約。今季最年長盗塁王に輝いたとはいえ、35歳のベテランに対する異例の好待遇。39歳シーズンまで保証のいわば「終身雇用」ともいえる内容で引き留めを図っている。

 糸井とはここまで複数回の残留交渉を行ってきた。球団は糸井サイドの要求を聞き、できる限り譲歩。金額の上積みなど条件の見直しも行ったようだ。宮内オーナーは13日、福良監督のシーズン報告の際、糸井について「今後もなくてはならない選手」と強調した。

 糸井はこれに「まだ決められない」と返答を保留。権利行使するかどうかも含めて頭を悩ませているようだ。阪神がその動向を注視するなど、決断が注目される。