オリックス佐藤達也投手(30)が22日、12月では異例の投げ込みを首脳陣に内緒で敢行した。神戸市の室内ブルペンでネットを目がけて194球。13&14年は最優秀中継ぎ投手に輝いたが今季は左膝、股関節のケガに泣いて1勝4敗0セーブ12ホールドに終わった。「練習しなくても結果を出せるならいいんですが、僕には練習しかないんで」と1人ぼっちトレに励んだ。

 スライダー、フォークも交え、シーズンさながらの集中力で投げ込んだ。だが本人は「投げ込みなんてしてません」「まっすぐしか投げてません」とおとぼけだった。実は体調を憂慮した首脳陣から練習し過ぎに待ったがかかり、本人もオフの練習量を見直そうと真剣に考えていた。それでも投げ始めたらやめられない止まらない…。「やっぱり投げないと練習にならない」。年末ぎりぎりまで猛練習に励み、「8回の男」復活を目指す。【堀まどか】