阪神が甲子園に秘密兵器を導入する。球の回転数や回転角度、打球の角度や飛距離などを計測可能とするデンマークのトラックマン社製の弾道測定器が設置されることが20日、判明した。メジャー全30球団の本拠地に設置され、国内でも今季から巨人が導入するなど、多くの球団が採用している。球団関係者が渡米し、すでに東海岸の7球場を視察。甲子園での設置の可否を探ってきた。今オフに着工し、来季から稼働させる予定だ。

 弾道測定器は、もともと軍事用に開発されたレーダーシステム。対象物に電波を発射し、精度の高い計測と分析を可能にする板状の装置だ。8試合連続2桁奪三振を記録した楽天則本の毎分回転数は、一般的に速いとされる2200を大幅に上回る2500を計測。調子のバロメーターとしても活用していることで有名だ。

 四藤球団社長は「どちらかというと打者よりも投手に有効じゃないかな」と、若虎投手陣のレベル向上につながると期待する。スピードガンでは計測不能だった部分を数値化し、有効活用する。