もう特別扱いしません-。オリックス福良監督が20日、腰痛で離脱中の吉田正の早期1軍昇格に否定的な考えを示した。「あてにしていない。ファームで試合に出て、結果を出してもらわないと。あくまで他の選手との競争だから。(2軍首脳陣から)推薦があった時に初めて(昇格を)考える」と厳しめの口調だった。

 福良構想で開幕3番だったが、開幕直前に離脱。5月上旬に2軍で実戦復帰しながら、1試合で故障を再発した。これまでに「早く戻ってきてもらいたい」と何度も期待を語っていた指揮官も長引く離脱に堪忍袋の緒が切れたようだ。

 吉田正は現在、2軍での実戦再復帰が目前。この日の中日戦はベンチ入りして出場はなかったが、打撃練習はこなした。昨年は球団新人31年ぶりに10本塁打を放った大砲。まず2軍では打撃成績に加え、外野守備に問題なく就くことも1軍への条件となる。