ロッテの新外国人、ロエル・サントス外野手(29)が、6月9日ヤクルト戦(ZOZOマリン)に次いで2度目の1試合4安打をマークした。通算打率は3割5分まで上昇した。

 1回は得意の走り打ちで三塁ゴロに倒れたが、3回は、中前へ抜けようかという二塁左への内野安打。5回は2死、1ボール2ストライクからバットを投手方向に投げ出しながら右前打を放った。今季2度目の珍プレー安打に「三振したくないという反射です」と説明した。

 6回は2死二塁の好機で、145キロの速球を力強く右翼線にはじき返して適時二塁打とした。8回無死一、二塁では、投前へ強めのセーフティーバントを行い、前進してきた相手投手玉井の横を打球すり抜け、内野安打とした。

 「一番うれしいのはチームが勝ったこと。得点と打点が挙げられ、1番打者の仕事ができた。強いスイングもセーフティーバントも、塁に出るためにやっている」。キューバ代表でチームファーストをたたき込まれてきただけに、4安打という個人の結果より、勝利に貢献できたことを何より喜んでいた。【斎藤直樹】