中日小笠原が自己ワースト9失点で6回途中にKOされた。変化球でストライクを取れず、0-3の6回に4安打3四球(うち敬遠1つ)と乱れて交代。ベンチに下がるとグラブと帽子をたたきつけ、悔しさをにじませた。「(変化球を)使っていけばストライクが入った。最初から使えば良かった」。この回大量6点を奪われ、チームの本拠地ナゴヤドームでの連勝は8でストップ。前半戦の借金ターンが決まった。

 小笠原は投球以外でも苦しんだ。2回の守備で2死から梶谷の打球をファンブル(記録は失策)。バットを持てば、3回無死一塁でバントが小フライになった。捕手嶺井が打球をワンバウンドさせて、二塁へ送球。フォースアウトの後、走っていなかった小笠原までが一塁でアウトとなった。ミスを繰り返した19歳左腕に森監督は「うちの野球じゃない。今日のあれはないんじゃないの」とバッサリ。友利投手コーチも「反省しか出てこない。バントもできない。走れない。守れない。ストライクは入らない」と、厳しい表情だった。

 小笠原は、ここ2試合合計で17失点。2戦連続で自己ワースト失点を更新した。球宴明けにも先発のチャンスを与えられそうだが、結果次第では2軍落ちもありえる。次回背水のマウンドで結果を残すしかない。【宮崎えり子】